「しょっぱい砂糖とスピンの開放」
鹿野田一司氏
Oct 05, 2010
物理学会北海道支部講演会
講演題目: 「しょっぱい砂糖とスピンの開放」
講師: 鹿野田一司氏
東京大学大学院工学系研究科
日 時 : 平成22年10月05日(火) 16:30-18:00
場 所 : 北海道大学工学部A棟 A1-17(物理工学系大会議室)
要 旨 :
二種類の分子が交互に積み重なってできるある種の分子性固体において、中性- イオン性転移という現象が見られる。分子間で電子が移動することによる電子エ ネルギーの損と静電エネルギー(マーデルングエネルギー)の利得が拮抗してい るために、温度や圧力など結晶の環境を変えることにより、"中性状態"と"イオ ン性状態"が入れ替わる現象である。この2つのマクロな状態の入れ替わりが量 子揺らぎとして現れ得ることが、堀内(産総研)十倉(東大)によって指摘され た。私たちの研究室では、この現象を核四重極共鳴という実験手法によって捕ら えることを試みた。この実験方法では、電荷の移動とその揺らぎを高い感度で調 べることが出来る。その結果分かったことが、本題目の意味するところである。
世話人 丹田 聡
(tanda@eng.hokudai.ac.jp)
北海道大学大学院工学研究院応用物理学部門
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