"Sr2RuO4の異方的超伝導に関する磁化・熱磁気量効果測定による研究"
天谷 健一 氏

Sep 28, 2011


物理学会北海道支部講演会・第148回エンレイソウの会共催
講演題目: Sr2RuO4の異方的超伝導に関する磁化・熱磁気量効果測定による研究
講師: 天谷 健一 氏

  信州大学教育学部

日 時 : 平成23年1月12日(水) 16:30-18:00
場 所 : 北海道大学理学部2号館2階 2-211

要 旨 :
 Sr2RuO4は,NMRナイトシフトが超伝導状態においても不変であること μSR測定などから自発磁化が観測されていること,などから,2次元スピン三重 項超伝導体と考えられている.しかし,磁場をc軸に垂直に印加した場合,上部 臨界磁場が低温で抑制されることや低温高磁場で新たな超伝導相に相転移するな ど,スピン三重項超伝導では簡単に説明できない現象も観測されている.また, 理論面でもスピン三重項超伝導を特徴付けるdベクトルの向きが確定されていな い.
本講演では,超伝導状態における精密磁化測定および熱磁気量効果測定によって 得られた結果から,低温高磁場相における磁化の振舞いや中間磁場での磁化の異 常についてまとめるとともに,下部臨界磁場直上でのヒステリシス磁化異常やそ れにともなう熱磁気量効果の異常について報告する.

世話人  網塚 浩
(amiami@phys.sci.hokudai.ac.jp)
北海道大学大学院理学研究院物理学部門

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